菊池涼介らの新型コロナウイルス陽性判定を受け、急きょ一軍昇格となった林晃汰が今季初スタメンで結果を残してみせた。

5月18日の巨人戦でスタメン出場。プロ3年目で初打点をマークした林晃汰選手。

 林はプロ1年目からウエスタン・リーグで主軸を任され、7本塁打を記録。打率は伸び悩んだものの、高卒ルーキーとしては及第点以上の評価を勝ち取った。

 2年目の昨季も主に二軍の4番に座り、チームトップの本塁打(9)と打点(40)をマーク。確実性の増した打撃で、主要打撃ランキングの上位に名を連ね続けた。そしてオフは松山竜平と合同自主トレを敢行。飽くなき向上心で貪欲に技術を吸収していった。

「秋季キャンプで見た松山さんの打球の質や飛距離が自分とは全然違っていたんです。その理由を考えたときに『単純なパワーだけではなく、技術の違いもあるだろう』と思ったんです。そこでキャンプの間にいろいろ質問させてもらったところ、自主トレに誘っていただきました。すごくありがたかったです」

 プロ3年目の今季は、打撃面を期待され一軍春季キャンプにも帯同した。開幕一軍入りはならなかったものの、ウエスタン・リーグで尻上がりに状態を上げ、今回の一軍昇格を勝ち取った。

 昨季はプロ初安打を放ったとはいえ、わずか11日で二軍に降格となった。今季こそは巨人戦でのプロ初打点をきっかけに、持ち味の長打力で一軍定着を果たしたい。