史上初の特別大会、明治安田J1百年構想リーグで上位争いを繰り広げているサンフレッチェ広島。新体制下でチャンスをつかみ、ここまで出場機会を増やしているのがDF・山﨑大地だ。3CBの一角として開幕戦でスタメン入りすると、いまやガウル広島を象徴する選手の一人となっている。成長を続ける山﨑が、ここからの目標を語った。(取材は2026年2月)(全3回/第3回)

2月14日の岡山戦で、FW・ルカオとマッチアップする山﨑大地

◆スタメンを奪い、活躍することが一番の目標

「最初のうちは集中力を保つ難しさを感じていました」

 今シーズンは開幕から出場機会を増やし、着実に経験を重ねている山﨑大地だが、90分間をフルで戦う難しさも感じていたという。

「どうしても疲れてくると技術の面でミスが出たり、判断ミスが出たりするのですが、試合を重ねるにつれて徐々にメリハリをつけるコツをつかめてきたのではないかと思います。試合慣れというか、少し余裕を持ってプレーできるようになってきましたね。自分の中でそのあたりの強弱をつけられるようになってきてからは、最後の瞬間まで集中力を切らさずにプレーすることができるようになってきました」

 同じポジションの荒木隼人の復帰後は、ボランチでの出場も続いた。それだけ指揮官から厚い信頼を寄せられているということだろう。

「ガウル監督は、より深く、細部にこだわっている印象です。ビルドアップをすごく重視している監督なのですが、自分としてもビルドアップは強みだと思っているので、すごくやりがいを感じますね。スタイルもバリエーションがあるので、プレーしていても前監督とはまた違った楽しさがあります」

 山﨑にとっても挑戦のシーズンになっている今シーズン、Jリーグは史上初の『明治安田J1百年構想リーグ』が開催されている。シーズンの秋春制以降に伴い、8月のリーグ開幕までの期間をつかって行われる特別大会だ。引き分けがなく、90分で勝敗がつかない場合はPK戦に突入する点も通常のリーグとは異なる。

「僕としては、ここまであまり出場機会がなかった中で、明治安田J1百年構想リーグはいろいろチャレンジできる半年なのではないかと感じています。監督としてもいろいろ試したいと思いますし、個人としてもどんどんチャレンジしていきたいですね」

 まさに山﨑は、シーズン序盤のガウル広島を象徴する選手の一人となった。

「試合に出ることができている、それがすごく楽しい」

 手応えと課題、反省と修正。難しさや厳しさを感じながらも「どれも試合に出なければ経験できなかった」と、すべてを自分の力と自信に変えていく。

 最後に山﨑は、苦しい時期を支えてくれたファン・サポーターに向けて力強く誓った。

「サンフレッチェにはレベルの高い選手がそろっていますが、そのなかでスタメンを奪い取って、活躍することが一番の目標です。今シーズン、スタメンを奪い取る山﨑に期待してください!」

■山﨑大地(やまさき・たいち)
2001年1月8日生、広島出身
ポジション:DF
広島ユース〜順天堂大〜広島(2023)