右膝前十字靭帯再建術、内外側半月板縫合術というふたつの大手術を乗り越えて、今季、ピッチで躍動する選手がいる。プロ4年目を迎えたDF・山﨑大地だ。3CBの一角として開幕戦でスタメン入りを果たすと、試合を重ねるごとに着実に進化を続け、いまや新生・広島を象徴する選手の一人になっている。
DFとしてでなく、ボランチとしても新たな才能を開花させつつある山﨑が、飛躍を目指す2026シーズンここまでを振り返った。(取材は2026年2月20日)(全3回/第1回)
◆試合に出ることで、『やれる』という自信になった
今シーズン、山﨑大地は自身初となる開幕戦(明治安田J1百年構想リーグ開幕戦、2月6日・長崎戦、◯3−1)でのスタメン入りを果たした。地元である広島県廿日市市出身、広島ユース育ち。持ち味のビルドアップを武器に、攻撃の起点となれるDFだ。
「同じポジションの選手がケガをしているということもあって、開幕は僕が出ることになるのではないかという予感はありました。ただ僕の性格上、あまり意識してしまうと気合が入りすぎてしまう部分があるので。考えすぎないようにして、リラックスした気分で開幕戦を迎えました。しっかりと自分のプレーをすれば勝てると思っていましたし、その点では自信を持って臨むことができましたね」
ここまで公式戦の全試合に出場(3月3日時点)。スタートから起用される試合もあれば、流れを変える役割として途中投入されることもある。手応えと課題について、山﨑自身はこう分析している。
「ビルドアップにはすごく自信を持ってやれています。もちろん、もっともっと伸ばしていかなければいけませんが、試合に出ることで『やれる』という自信にもなりました。課題は守備です。同じポジションの選手が荒木選手という守備の完璧な選手なので、荒木選手と比べると、まだ守備面での弱さがあります」
実際にプレーするなかでも、不用意に相手FWと入れ替わってしまうシーンや、競り合いで勝てないシーンがあると感じている。
「もっと精度を上げていかないといけません。経験を積みながら、自分よりも体格の大きい選手や速い選手を止められるようになっていかなければならないと思います」

