プロ3年目の林晃汰が5月29日のロッテ戦で、待望のプロ初本塁打を右中間に叩き込んだ。今季2度目のスタメン出場を果たすと、第1打席から迷いなくフルスイング。芯で捉えた豪快な一発に、敵地ZOZOマリンスタジアムがどよめきに包まれた。

5月29日のロッテ戦、8番サードで先発出場した林晃汰選手が豪快な一発を叩き込んだ。

 今季は同じ主砲候補の正隨優弥に、やや遅れをとっていた。4月下旬の段階で正隨がウエスタン・リーグ首位打者を快走するなか、林は打率2割台前半と低迷。相手は大卒選手とはいえ、同期入団のライバルに一軍昇格でも先を越されていた。

 ところが5月に入ると本来のバッティングを取り戻し、5日のソフトバンク戦(タマスタ筑後)では、東浜巨から中越えの満塁本塁打を記録。その段階でチーム内ではメヒアの5本に次ぐ、4本塁打(正隨優弥も4本)をマークするなど状態を上向かせていた。

「4番打者として一番こだわっている」という打点でリーグトップに立つと、5月18日には緊急昇格によりつかんだチャンスでプロ初打点も記録。以降も好調を持続し、29日のプロ初本塁打につなげてみせた。

 高卒選手でありながら、林はプロ1年目から多くの試合で二軍の4番を任されてきた。右の大砲候補である正隨が戦線離脱を余儀なくされるなか、左の大砲候補が一軍の舞台で文句なしの結果を残し続けている。