──代表には大迫選手が尊敬しているという川口能活コーチもいらっしゃいますね。

 「能活さんはワンプレーに対して求めてくるクオリティーが高いですし、失点に対する意識が強いと感じました。マイアミの奇跡を映像で見ましたけど、あれだけ迫力があるGKもなかなかいません。能活さんも自分と同じくらいの年齢で代表に入っていますし、すごく興味深くお話をさせていただきました。自分も守るだけではなくてチームを勝たせられるGKになりたいです」

──代表戦からチームに再合流したとき、2試合ほどスタメンから外されることがありました。そのときの心境は?

 「日本代表の試合から帰ってきたときに当たり前のようにポジションが用意してあるとは当然思っていなかったので、想定内といえば想定内でした。一昨年までの試合に出ていない自分と、帰ってきてから試合に出れなかった自分。試合に出られないという点では同じでも、やるべきことはハッキリしていましたし僕自身、自信もありました。なので、すぐに『もう一回取り戻してやろう』という強い気持ちになりました。ただ若手からベテランまで、何かあればすぐにポジションを奪われるのが、このチームです。あっという間にポジションを奪われるという意味では、サンフレッチェというのはすごく良いチームだと思います」

──ご自身では自分をどのようなタイプのGKだと認識されていますか。

 「チャレンジャーだと思います。リスクがあっても、そこに飛び込むタイプですね。トライすればミスも生まれますけど、ネガティブなミスよりポジティブなミスの方が良いと自分では思っています」