かねてから将来を嘱望されていた大迫敬介が、プロ2年目で一気に覚醒した。
19年2月のチェンライ・U戦(ACLプレーオフ)で公式戦デビューを果たすと、
J1の舞台ではクラブ新記録となる5試合連続無失点もマーク。
正GKの座を勝ち取ると、U-23 だけではなく日本A代表にも選出された。
サンフレッチェの枠を超え、圧倒的な存在感を放つ東京五輪世代の雄に話を聞いた。

──19年は日本A代表に選出された年でもあります。

 「ずっと目標にしてきた場所ですが正直、こんなに早く入れるとは思っていませんでした。なので自分の名前があったときはすごくビックリしました。ただ周囲からそういう評価を受けているんだという自信にもなりましたし、少し遠い目標だったものがグッと近づいた気がします」

──コパアメリカでA代表デビューも果たしました。しかし結果はチリを相手に0対4。改めて、この結果をどう捉えていますか?

 「チリの選手はすごく決定力が高かったですし、ゴール前のクオリティーという部分でレベルの高さを感じました。『ディフェンスが崩されて得点を奪われた』と言われることもありますけど、自分が最後に止めていれば点は入っていません。GKが最後に止めれば点が入ることはありませんし、失点の責任は常に自分にあると思っています。失点するということは必ず何か原因があるということなので、常にそこは追い求めていきたいですね。ただチャンスもつくっていましたし、何もできなかった0対4ではないとも感じています」