現在、10勝12分9敗でリーグ10位のサンフレッチェ広島。ここではサンフレOBの吉田安孝氏が、独自の目線で選んだ、月間(8月21日・川崎戦〜9月11日・横浜FM戦)MVP&ベストゴール&ベストゲームを紹介する。
◆[月間MVP/エゼキエウ]「今のシャドウのポジションが見事にマッチしています」
大分戦と神戸戦は、エゼキエウの存在が効いていたと思います。コンディションが上がってきたのか、スピードや運動量が落ちませんし、前を向いてボックスに入ってこられたら相手は怖いと思いますね。それじゃなくても今はVARがあり下手に足を出せない状態ですから。
また、エゼキエウは、今のシャドウのポジションがすごく合っていると思います。ドリブルを仕掛けたり裏に走り込んだり、とにかく仕掛けが多彩。今はビッグチャンスをつくっても決めきれないシーンが多いですが、そういうチャンスに顔を出せるのは素晴らしいし、底なしの可能性を感じます。サンフレッチェでは数少ない個で打開できる選手なので、彼の仕掛けから数多くの得点が生まれることを期待したいですね。
◆[月間ベストゴール/VSヴィッセル神戸戦の1ゴール目:東俊希]
キックの強さ、軌道、ボールの回転など全てにおいて、直接フリーキックのお手本ともいうべきワールドクラスのスーパーゴール! 柏のゴールやサントスの2得点など、甲乙つけがたい素晴らしいゴールばかりで悩みましたが、ベストゴールに決定!
◆[月間ベストゲーム/J1リーグ第27節:VS大分トリニータ]
前節の浦和戦が不甲斐ない内容だっただけに、意味のある勝利でした。しかも逆転で2カ月ぶりの勝利。大分戦でもし負けていたらと思うとゾッとします。厳しい流れの中でよく4点も取り、チームの危機を乗り切ることができたと思います。