◆主力に対しても厳しく対応する
監督として選手と縁があった以上は、選手たちにプロ野球で1年でも長くやってほしいという思いでいました。
しかし主力選手もベテランとなり、調子が悪いまま使い続けていると、ファンの人たちから「やめろ!やめさせろ!」という声も当然出てきます。それをどう判断するかは監督です。
そんなときには適切な判断で休ませるということも必要となることがありますよね。私の経験で言うと、当時の4番であった山本浩二も例外ではありませんでした。
彼が調子を落として3、4試合スタメンから外したことがありました。ですが、1試合くらいでまたスタメンで出られると浩二は思っていたと思うのです。しかし3試合くらい起用しなかったらベンチ裏から「俺は大丈夫だ!」と言っている声が聞こえてくることもありました。
そこから調子を取り戻してくれて、悔しさをバネにして見違えるような打撃を見せチームを優勝に導いてくれたこともありました。
選手の調子、気持ち、これらを見逃さないこと。これらも監督として重要な要素となってくるでしょう。