◆新たな主役は誰だ!?若鯉たちの決意表明
2人の即戦力左腕、社会人を代表する右の長距離砲、将来有望な高卒スラッガーなど、全11選手が、4年ぶりの優勝に向け、生まれ変わりつつあるカープに加わった。昨年末に開催された新入団会見前に行った独占取材をもとに、プロの舞台に飛び込む11選手の熱き思いを届ける。
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【新入団選手連続インタビュー#6】
育成ドラフト3位・中村来生（高岡第一高）
◆長身に秘めた無限の可能性。進化し続ける大型投手
190センチの長身から投げ下ろす角度のあるストレートが最大の魅力。カープが指名した瞬間、他球団のスカウトが天を仰いだという話を聞くほど、中村来生が持っているポテンシャルは高い。今はまだ細身だが、体が一回り大きくなった時、どんな球を繰り出すか。伸びしろしかない高卒右腕が赤いユニホームを身に纏い、プロの世界に挑む。
─カープから指名された瞬間はどんな気持ちでしたか？
「うれしい気持ちで一杯でした。チームメートからも祝福の言葉を数多くかけてもらいました。育成での指名にはなりましたが、プロで勝負するチャンスを与えてもらったので、一日でも早く支配下登録を勝ち取って、一軍で投げたいです。それを目標に掲げて、プロの世界に飛び込みたいと思っています」
─高校3年間で、投手として一番成長したと感じている部分を教えてください。
「変化球のキレとストレートの球速が上がったことです。あとは球筋の変化。自分の中ではこれが一番成長した部分だと思います」
─力強い球を投げられるようにするため、食トレにも励んだという話を聞きました。
「高校入学時の体重は57キロで、球が遅く、ケガも多かったので、体をつくるために、1日5食を食べる食トレと筋トレに意識して取り組むことにしました。体を大きくし柔軟性のトレーニングも行ったことで、球速は20キロ近く上がり、3年生の秋には最速145キロを計測することができました」
─プロでアピールしたいポイントもその進化を続けるストレートですか？
「ストレートはもちろんですが、190センチの身長から投げ下ろす、角度のあるスライダーも武器です。プロの世界でも得意な球種を磨きアピールしていきたいと思います」
─身長はまだ伸びているのでしょうか？
「まだ伸びています。高校入学当初は183センチでしたが、3年間で7センチ伸びました。今も少しずつ大きくなっています」
─目標にしている選手を教えてください。
「ダルビッシュ有投手（パドレス）の投球はよくチェックしています。体格的に自分と似ている部分があるということもあり、参考にしたい部分が多く、YouTubeやSNSなどで、打撃フォームや投球フォームを見て研究していました」
─高校時代はケガも多かったと伺いました。それらをどう乗り越えてきましたか？
「ケガをしていてもできることはいろいろとあったので、そこまで落ち込むことはありませんでした。なのでケガをしていた時間も、無駄にはならなかったと思っています」
─カープに対する印象を教えてください。
「広島へは中学校の頃に修学旅行で行ったことがあります。カープは、ファンの方たちがとても熱く、選手と一緒になって戦っている印象があります。これまで、特に応援している球団はなかったのですが、その中でもカープの野球には注目していました」
─プロに入っての目標を教えてください。
「まずは支配下登録されること。そして一軍で負けない投手になることです。１日でも早く、一軍の舞台で投げているところをファンの方に見てもらえるように頑張ります」
■中村来生（なかむら・らいせい） ■2003年5月6日生（18歳） ■190cm／76kg
■右投左打／投手 ■富山県出身 ■高岡第一高
