◆森下復帰は好材料。大瀬良の復調にも期待

5月1日に登録抹消された守護神・栗林良吏。万全の状態での復帰が待たれる。

 投手陣では、右肘の手術を受け離脱していた森下暢仁が復帰登板を果たしました。復帰初戦の登板を見る限り、あのような投球ができるようになっているのであれば、ここからはおそらく勝ちがつくようになっていくでしょう。一方で、気がかりなのが大瀬良大地です。もっとやってもらわなければならない投手であるにもかかわらず、まだまだ状態が上がっていないのか、なかなか期待に応えることができていないという印象があります。大瀬良が本来の投球を取り戻し、勝ちがつくようになれば、本人としてもチームとしても大きな力になります。ここから先の大瀬良の投球にも注目していきたいですね。

 絶対的な守護神であった栗林が離脱してしまったことは痛手ですが、一方で、矢崎拓也、ターリー、島内颯太郎といった投手たちは、「自分たちが責任を持って投げるんだ、抑えるんだ」という気持ちになっているでしょう。彼らが安心して見ていられる投球をしてくれれば、チームとしても非常に心強いですし、本人たちの自信にもなるはずです。なかでも矢崎は良い投げっぷりを見せてくれていますし、不安視されていたコントロール面の課題もかなり改善されてきました。チームとしては、島内、ターリー、矢崎らに7・8・9回を任せるというイメージでしょう。大道温貴も一軍に上がってからは安定した投球をしていますし、ここに栗林が万全の状態で戻ってきてくれれば、リリーフ陣はより強固な布陣となります。いつ、どういう状態で栗林が戻ってくるかは分かりませんが、それまでは、名前を挙げた投手たちがしっかりと投げ切れるような状況をつくってほしいと思います。