◆プレーヤー流出も地元の課題。憧れ集める『強いチーム』に

　僕が福山にチームを立ち上げた理由の一つには、地域貢献や地域振興の一環になればという思いもありました。

　福山出身の選手や、福山の企業チームに所属している選手と多く契約することで、地元の人たちにももっと身近に感じてもらいたいと考えています。

　福山の子どもたちのなかには、高校でも競技を続けるために、広島市内や岡山市への進学を選ぶ子どもたちもいます。良い選手、良い人材が流出している状態が続いているのが現状で、そうした未来のアスリートたちを引き止められるように、『将来はFUKUYAMA BATSに入りたい』と言ってもらえるようなチームになることも、僕たちの目標の一つです。

　もちろんプロチームなので、試合に勝たなければいけません。子どもたちに憧れてもらう、目標にしてもらうためにも、僕たちは、必死に、がむしゃらにプレーする強いチームでなければならないと思っています。

　子どもたちにとっては夢を持てる存在であり、地域の一つの起爆剤として福山を盛り上げていけるような、そんなきっかけにもなっていきたいと考えています。

《プロフィール》
河相智志 （かわい・さとし）
1982年3月29日生、広島県出身。福山市で生まれ育ち、島根スサノオマジック、アースフレンズ東京Zなどでプレーした後、3×3.EXE PREMIERのスリストム広島に所属。2019年からは自らが設立したFUKUYAMA BATSの代表を務める傍ら、選手としても活躍している。

【 FUKUYAMA BATS（ふくやま・バッツ） 】
2019年に福山市に誕生した、3人制プロバスケットボールチーム。チーム名は福山の市章である蝙蝠（コウモリ）に由来し、ロゴデザインも蝙蝠をモチーフとしている。プロチームとしての活動の他、バスケットボール教室など地域貢献活動も積極的に展開中。現在は3x3.EXE PREMIERに参戦している。

■□■ information ■□■
FUKUYAMA BATSは、広島県のスポーツコミッション『スポーツアクティベーションひろしま』（通称：SAH）が展開する、広島横断型スポーツ応援プロジェクト・Team WISHに参加中！ SAHでは広島県のスポーツを幅広く取り上げたWEBマガジンも公開。
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