◆大瀬良がいたから今がある。ライバルに抱いてきた想い

─投手陣を見渡すと、同期入団の九里投手と大瀬良大地投手の2人がチームを引っ張っているように感じます。同じ年のドラフトでカープに入団し、ドラフト1位と2位。良きライバルでもある大瀬良投手からどんな影響を受けていますか?

「本当に大きな存在です。入団以降、大瀬良に負けたくないという気持ちでずっとやってきました。通算成績では、まだまだ及んでいないのですが、目標は大瀬良に追いつき、追い越すこと。大瀬良のような数字を残し、これから先も切磋琢磨しながら、競い合っていけたらいいなと常々思っています」

─九里投手が考える先発投手の魅力を教えてください。

「先発は、きれいなマウンドに立ち、最後までそこで投げることができるチャンスがもらえるポジション。それが一番の魅力だと思いますね。ただ、僕自身、先発を任された昨年も今年も、そのチャンスをものにできた試合は少ないので、そこは高みを目指して頑張っていかないといけないと思っています」

─足りていないと感じている部分はどういったところですか?

「やっぱり完投数ですね。昨年も今年も2回しか完投していませんから、最後までマウンドを任せてもらえる投手にならないといけないと思っています」

◆九里亜蓮
1991年9月1日生/鳥取県出身/188センチ・97キロ/投手/右投右打
岡山理大付高 ー亜細亜大ー広島(2013年ドラフト2位)
【2023年成績】26試合 8勝8敗 投球回174.1回 129奪三振 防御率2.53