インタビューに応じる、当時プロ3年目の堂林翔太選手。

― 余裕ができれば、プレーにも好影響が出るのではないのですか？
「余裕というのは自信から生まれると思うのですが、余裕が油断を招くこともあるのであまり好きじゃないです。『余裕ができたね』と言われると逆に『これじゃいけない』と思います」

― シーズン序盤から常に「目の前の試合、目の前の打席に集中する」という思いで試合に臨んでいますね。
「それは野村監督に常に言われていることですし、中京大中京高時代からそういう教えの元でやってきて自分のスタイルでもあるので、これからも変えることはありません。もし、それを変えてしまえば、自分は選手として終わったも同然です」

― 実質１年目と言えるシーズンの中では、ミスもつきものだと思うのですが、ミスをしても堂々とプレーしている姿は頼もしく感じます。
「取り返しのつかないミスもありますけど、打って返せば良いという気持ちでいますし、弱いところは見せないようにしています」

― 自分の気持ちの整理をつけることも大事なことだと思います。
「１日１日の切り替えがとても大事だと思います。昨日のミスはもう返ってこないので、今日は自分が打ってヒーローになるという気持ちでいます。自分がミスして負けるときもありますし、自分が打って勝つときもあります。失敗も成功も、今季の経験は全てこの先に生きると思ってやっています」