2023年ドラフト育成1位でカープに入団した杉田健。自信の強みを『ストレート』と語るルーキーが振り返る、オープン戦での一軍経験。そして、球団のレジェンドとの会話で見えてきた課題とは。支配下登録を目指し奮闘を続ける、背番号120の思いに迫った。

マツダスタジアムでキャッチボールをする杉田健

決勝2ランを浴びて痛感した、プロの “凄み”

ー3月19日に行われた西武とのオープン戦(ベルーナドーム)では、中村剛也選手に決勝2ランを浴びるという苦い経験もありました。

「この言い方が正しいかは分かりませんが、あそこで打たれていて本当に良かったなと思います。試合を通じて自分的には失投はあの1球だけだったので、その失投を一発で捉えられたという気持ちでした。悔しいとはあまり思っていなくて、プロの洗礼を経験できた、プロは甘い球を見逃してくれない、そういうことを痛感しました。ただその経験がオープン戦で良かったなとも思いました」

ー入団会見の際、黒田博樹・球団アドバイザーからアドバイスをもらいたいとおっしゃっていました。お話しする機会はありましたか?

「オープン戦の最終戦で二軍に行くとなったとき、新井(貴浩)監督と黒田さんがいらっしゃって、そこでちょっとお話しすることができました」

ー黒田アドバイザーからはどのような言葉をかけられましたか?

「まず、まっすぐはすごく良いものを持っていると言っていただけました。その中でフォークボールなどの、落ちる球が必要なんじゃないかと言われたので、いまはそこを課題として取り組んでいる最中です」