― 具体的にどういったところが足りないと感じているのですか?
「最初は、自分の思い通りに体を動かせていましたが、5月に入り、自分で分かるぐらい疲れが出てきています。そうした疲れを感じる中でも試合に出れば体を動かさなければいけません。バットを振る、キャッチャーとしての練習をするという事以前に、高いパフォーマンスを維持するための準備運動や、ストレッチを怠ってはいけないということを強く感じています」

― 試合に出場すると、プロではさまざまなタイプ、年齢の投手とバッテリーを組む事になります。その点について難しさは感じませんか?
「いろんなタイプの投手に合わせていくという事については、そこまで苦戦していません。ただ年齢が離れている方には自分の意見を強く言えない場面が正直あります。それは決して自分が正しいという意味ではなく、ベテランの方は投球についてすごく考えを巡らせていらっしゃいます。まだ自分がそのレベルに至っていないと分かっているからこそ、先輩投手になかなか自分の意見を言えないんです。そういうレベルに早く追いつかなければいけないと思いますし、組んでいて申し訳ないという気持ちがあります」

― リード面で悩まれることはありますか?
「日々悩んでいます。結局結果論で語られる側面が強いものだと思いますが、どんなに迷っても複数の選択肢からどれかを必ず選ばなければいけません。そして打たれてしまった場合はその選択肢で果たして本当に良かったのかと反省する、この繰り返しです。倉さん(義和・二軍バッテリーコーチ)からは『確率の高いことをやっていくしかないから』ということをおっしゃっていただいています。正解がない事なのでなんとも言えませんが、状況を踏まえながら、どういう事がしたいのかとを考えた上でリードが存在していると思うので、成功する確率が高いものを選ぶための技術、感性を磨いていきたいと思っています」