プロ4年目の坂倉将吾が正捕手奪取に向け、試行錯誤の日々を送っている。捕手としては7月11日の中日戦で床田寛樹の今季初勝利を引き出すなど、守備面でも奮闘を見せる。

 一方で打撃はまだ21打席ながら打率.421、長打率.579、出塁率.476と好成績をマーク。會澤翼と同じく“打てる捕手”というのが魅力だけに、リードさえ安定すれば出場機会が増える可能性も十分だ。ここでは伸び代しかない次代の正捕手の、ルーキー時代のインタビューをお届けする。
(『広島アスリートマガジン』2017年6月号掲載)

二軍では毎年、コンスタントに打撃で好成績を残している坂倉選手。

― 高卒ルーキーながら、二軍で試合出場を続けている坂倉選手ですが、ここまでの手応えはいかがですか?
「最初は打率3割をマークしていたんですが、途中で2割台に落ちてしまうこともありました。ただ残している数字は決して悪いものではないと思いますし、難しさを感じている中でもある程度結果を残せているという点には手応えを感じています」

― 試合出場を続ける中で新たな発見などはありましたか?
「試合出場を通して、どんどん自分に足りない所が見えてきています。充実した毎日を過ごしていることに間違いありませんが、新しい課題が次々に見つかっている状況です。ただ、それも試合に出させてもらっているからこそだと思っているので、本当に1年目から貴重な経験が出来ているのだと思います」