◆機能しなかった左サイド

 もう一点、システム変更以外で着目したいのが、サンフレッチェの攻撃パターンだ。これまでは左サイドからの崩しが基本となっていたが、C大阪戦では藤井智也の投入前はストロングポイントを生かすことができなかった。柏好文の復帰にはまだ時間を要するだけに、左の再構築が今後のチーム成績を左右する重要なポイントとなるだろう。

「久しぶりにサポーターに入っていただいて、その方たちの期待に応えられなくて残念です。勝利を届けられなくて悔しいですね」

 試合後のリモート会見では城福監督、青山敏弘が共にサポーターへの思いを口にした。続くホームゲームは7月26日(日)の名古屋戦になるが、22日(水)にはアウェーでのG大阪戦が控えている。共に上位チームだけに厳しい戦いが予想されるが、もう一度上位戦線に食い込むためには、この2戦での取りこぼしは、もはや許されない。