CMに出演した選手は、複数パターンポスターも制作されている。

◆最近の選手は表情づくりが上手!?

ーお互い印象に残っているCMはいつのものですか?

山本 私は、梵さん、マエケンさん(前田健太・現ツインズ)、クリケンさん(栗原健太・現中日一軍打撃コーチ)に出演していただいた2011年のものですね。この年の“It’s my sprit”というコンセプトは、当時出演されていた選手の方々との雰囲気、そして当社の企業精神と非常に合っていてハマった印象がありますし、個人的にすごく手応えを感じましたね。

【山本専務と梵英心さんが印象に残る2011のCMはコチラ!】

 この時の撮影もよく覚えていますよ。捕球シーンを撮影するために、地元の大学生のバイトの方に球を投げてもらったんですよね。これも全然OKが出なくて何度も何度も飛び込んで……(笑)。

山本 その節はいろいろご迷惑おかけしました……(苦笑)。

ー梵さんはいかがですか?

 2008年からの9回どのCMも思い出深いのが正直なところですけど、すぐ頭に思い浮かぶのは山本さんと同じくヘッドスライディングを何度も行った2011年のCMですね。後からCGで合わせるので、実際にグラウンドでやるわけではないんですが、早朝の体育館で何度もヘッドスライディングをすることになって……今だから言えますが本当しんどかったです(笑)。ただ映像は意外と普通にいつも通りの動きをしていれば問題ないんですが、本当に大変なのはポスター撮影なんです。自分では表情を結構キメているつもりが、カメラ越しで見たら全然普通の表情で愕然としたことが何度もあります……。僕は役者になれないとその時悟りました(笑)。

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山本 ファンのみなさんが普段見ている選手のイメージというのは、やっぱりグラウンドで見る真剣な表情の時だと思うんです。ただ、あの表情をグラウンドではない場所で出してもらうというのは、とても難しいことで、毎年苦労しています。逆に選手のみなさんにとってグラウンドというのは真剣勝負の場所なんだなと思わされました。

 そういう意味でいうと、今CMをやっている大瀬良投手と鈴木選手は顔の表情をつくるのが本当にうまいと思いますよ。最近の選手は撮られ慣れてるんですかね? 僕の場合9年間やっても最後まで慣れなかったですから(笑)。