4月5日に開幕したルートインBCリーグ。ここまでホーム無敗の栃木ゴールデンブレーブス(以下、栃木GB)は、小倉由靖、田端真陽ダッタ、鈴木智也が打率4割超えと絶好調のスタートを切った。
4月18日から『NPBチャレンジカップ』として、巨人三軍(以下、巨人)を迎えての三連戦が予定されており、NPBチームとの対戦に注目が集まる。栃木GBの中村拓馬は前回登板の再現なるか。対する巨人も好選手をそろえ激戦必至だ。また、栃木県宇都宮市にある、文星芸大付高出身のルーキー堀江正太郎も凱旋登板の可能性があり、こちらにも注目が集まる。
ホーム開幕戦に続いて小山開幕戦も快勝し、リーグ2位につける栃木GB。昨年の巨人戦では1勝1敗だったが、勝った試合は先発の竹本徹が8回をソロホームランのみの1安打1失点に抑え込む快投を見せ、打線も小倉由靖の適時打などで6点を奪い、しっかり投打がかみ合った。今年もここまで負けなしのホームで、強敵を相手に好勝負を期待したい。
栃木GBは上位打線が好調で、小倉、ダッタ、鈴木智の3人がここまで4割を超える打率をマーク。下位の菅野秀斗、和気悠飛も当たっており、昨年同様にNPBの強力投手陣を攻略する可能性も十分だ。中でも、3番を任される鈴木智は、「打つ、投げる、走る、すべての能力が高い」と、同じ外野手出身の山森雅文コーチが絶賛する好打者だ。18日の先発は中村と発表されており、ストレートは130キロ台中盤が多いが、緩急自在にコーナーを突き、6日のホーム開幕戦で見事な投球を見せている。ここでも安定感ある投球で実力をアピールしたい。
一方、巨人の帯同選手が発表され、一軍でも実績のある田中千晴の先発が予定されている。菊地大稀、直江大輔らの実力者たちに加え、栃木県にある文星芸大付高出身のルーキー・堀江正太郎も名を連ねている。堀江はすでに三軍戦で1勝を挙げており、高校時代を過ごした栃木での『凱旋登板』が見られるかもしれない。
三連戦の初戦は、4月18日小山運動公園野球場で、17:30プレーボール。
また19日には、栃木県にほど近い、田ヶ谷サン・スポーツランド野球場(埼玉県加須市)で、女子野球『リポビタン杯争奪プレミアヴィーナスリーグ』が行われ、読売ジャイアンツとエイジェック女子野球部の対戦が予定されている。何度も好勝負を繰り広げている女子野球の強豪同士の一戦も注目したい。
さらに今週末、栃木GBが練習を行う「小山ベースボールビレッジ」では、ジャイアンツU15ジュニアユース(多摩川ボーイズ)が合宿を行う。多摩川ボーイズは、創立1年目の昨秋、1年生部員のみで東京都西支部を優勝し、既に全国大会への出場を決めている注目のチームだ。今夏や来年、中学野球界で大いに話題になることが考えられ、この名前を知っているだけで、中学硬式野球をこれまでより少し楽しんで見ることができるだろう。