3試合ぶりにスキッベ監督が指揮を執った広島ー福岡戦は、加藤陸次樹の今季初ゴールで先制するも、終盤にPKで同点に追いつかれる。試合はアディショナルタイムに中村草太が獲得したPKをジャーメイン良が決めて2-1とし、広島が逃げ切った。
広島は前半から再三決定機を迎えるが、福岡GK・永石拓海のファインセーブに阻まれゴールネットを揺らすことができない。27分には東俊希のCKにゴール前に寄せていたジャーメイン良が頭で合わせるが、これを永石が片手で防ぐファインセーブを見せる。前半ATにゴール前までボールを運んだジャーメインが前田直輝にクロスを供給。前田は左足を振り抜くもわずかにゴールポストの左に逸れ、これも得点とはならなかった。後半も圧力を強める広島は、53分にジャーメインが永石と1対1の決定機を迎えるが、これはフラッグが上がりオフサイドに。試合が動いたのは後半66分、こぼれ球を拾った加藤陸次樹が独走で持ち上がると、ペナルティエリア中央で右足を一閃。ボールは永石の脇を抜けゴールネットを揺らし、広島が先制点をあげた。加藤はこれが今季初ゴール。
追う展開となった福岡は後半41分、広島のハンドでPKを獲得。これを見木友哉が決めて土壇場で同点に追いつく。試合はそのままATに突入。するとAT5分、ペナルティエリア内で中村が相手DF・前嶋洋太に倒されPKを獲得。これをキッカーのジャーメインが冷静に決めると、そのまま広島が逃げ切りに成功した。
試合後の会見でスキッベ監督は、「自分たちが一番よかったのは、失点のあと諦めることなく前に向かって動き続けたこと。諦めずに最後まで戦い抜いてゴールを目指したことが素晴らしかったと思う。前のふたり(加藤・ジャーメイン)がやっと点を取れたことも素晴らしい」とゲームを振り返った。広島は次節、アウェイで湘南と対戦する。