リーグ戦では2試合連続で勝利につながるPKを獲得するなど、攻守に存在感を発揮しているサンフレッチェ広島の大卒ルーキー・中村草太。注目の高まる超新星が、サポーターへの感謝、そして日本代表への思いを語った。(全3回/第3回)
◆サポーターと勝利の瞬間を共有できるように、毎試合、全力でプレーしたい
ーホームのエディオンピースウイング広島の印象もお伺いします。今シーズンも昨年から引き続き、満員の試合が続いています。初めて紫に染まったスタジアムでピッチに立った時の印象はいかがでしたか。
「すごかったです。鳥肌が立ちました。自分は他のクラブを経験したことがないのでなんとも言えないのですが、ゴール裏を見るとたくさんの熱いサポーターがチームを支えてくれていると感じますし、満員のサポーターで埋まったスタジアムでみなさんに背中を押してもらえるのは、自分たち選手にとってもすごく力になっています。だからこそ、応援してくださるファン・サポーターのみなさんのためにも勝利の瞬間を共有できるように、毎試合、全力でプレーしたいと思っています」
ー3月20日には、サッカー日本代表が8大会連続8度目のW杯進出を決めました。中村選手の代表入りへの思いを聞かせてください。
「小さい頃から日本代表は夢でもありましたし、憧れでもあります。いつかそういった舞台で自分もピッチに立ちたい、日本を背負ってプレーしたいという気持ちはあります。日本を代表してプレーしている選手たちはやはりかっこよく見えますし、いろいろなものを背負って戦っていると思うので、いずれ自分もそういった選手になりたいと思っています」
ー広島の街の印象はいかがですか。
「キャンプを含め、開幕してからも海外アウェイの遠征があったりと、なかなか広島で過ごす時間がありませんでした。最近ようやく広島にいる時間の方が長くなってきたかな、という感じです。普段は安芸高田市サッカー公園でも練習をしているのですが、サッカーをするための環境が整ったグラウンドで、サッカーに集中することができていると思います。オフに広島に住んでいる大学時代の先輩に食事に連れて行ってもらったり、1人でゆっくり過ごしたりしているので、これからもっと広島の街を楽しみたいですね」
ーぜひ広島のいろいろな場所に足を運んで、リフレッシュしてみてください。では最後に、ファン・サポーターのみなさんにメッセージをお願いします。
「まずは『自分ができることを出し切る』ことを前提に、プラスα、試合のなかで自分の武器や特徴を表現して、チームの勝利に貢献したいと思っています。加入会見で話した通り、公式戦二桁ゴール達成を目指して頑張るので、応援よろしくお願いします」
■中村草太(なかむら・そうた)
2002年10月15日生 (22歳)、群馬県出身
前橋育英高ー明治大ー広島、ポジション:FW
明治大から2025シーズンにトップチーム加入。大学時代は関東大学サッカーリーグで2年連続の 『得点王』と『アシスト王』の2冠を獲得し、2024年にはMVPにも輝くなど、高い決定力とチャンスメーク能力が魅力のルーキーだ。広島では2月8日のFUJIFILM SUPER CUP2025でプロデビューを果たすと、リーグ開幕戦では決勝ゴールをあげ一躍戦力の中心となる。豊富な運動量とハイプレスでチームをけん引する若きアタッカー。