5月17日、エディオンピースウイング広島で行われた広島ー東京V戦は、後半87分、89分の連続ゴールで広島が逆転に成功。2-1で東京Vを下し、4連勝を飾った。

24,000人以上のサポーターが集まった広島ー東京V戦

 ミラーゲームとなった一戦は、終盤までスコアレスな展開となる。先に試合を動かしたのは東京V。後半75分、東京Vはペナルティエリア内でMF・翁長聖が倒されPKを獲得すると、これを後半から投入されたFW・木村勇大が決めて0-1と先制に成功する。追う展開となった広島だが、重い雰囲気を払拭したのは、こちらも後半から投入されたジェルマンだった。4月12日の岡山戦で負傷し戦線を離脱していたジェルマンは、今節が復帰戦。後半87分、菅大輝のCKを荒木隼人が頭で折り返したところを右足で叩き込み試合を振り出しに戻す。土壇場で同点に追いついた広島はさらに攻撃の手を強めると、ジェルマンのゴールから2分後の89分、セットプレーからのこぼれたボールに反応した川辺駿が豪快なボレーシュートを決め逆転に成功。わずか2分の間の大逆転劇となった。

 試合後の会見でスキッベ監督は「前半の20分くらいからはゲームを支配できたと思う。特に失点の後から自分たちが見せた、盛り返す力、CK、そのほかのプレー、すべてが素晴らしかったと感じている。4連敗という谷に落ちたが、4連勝で登ってくることができた。次のFC東京戦に向けて、しっかりと準備をしたい。今日のように素晴らしい試合を東京でもしたいと思う」と語った。

 広島は次節、アウェイ・国立競技場でFC東京と対戦する。