◆2016年【「逆転のカープ」を演出する“つなぎの打線”】チーム成績1位/チーム打率1位
<打率.272/143試合/1338安打/153本塁打/649点/盗塁118>
2015年はチーム打率が5位(.246)と低迷し、3年連続のクライマックス・シリーズ進出を逃していた当時のカープ。
2015年シーズンオフには打撃面の改革に着手し、一軍内野守備・走塁コーチを担当していた石井琢朗を一軍打撃コーチに抜擢。東出輝裕、迎祐一郎と共に、球団初の打撃コーチ3人体制を導入。練習方法を変え、打撃の意識改革に取り組んでいく。
その効果は開幕直後から現れ、“つなぎの打撃”でシーズン序盤から打線は活発さを続けて上位争いに加わった。
上位打線は“タナキクマル”トリオで固定し、シーズン途中からは当時39歳の新井貴浩が勝負強い打撃で101打点を記録。さらに、“神ってる一発”を連発したプロ4年目の鈴木誠也が打率.335、29本塁打、95打点と大ブレイク。若手とベテランが絶妙に融合した強力打線を形成した。
結果、交流戦の勝ち越し、リーグでは全球団に勝ち越し。圧倒的な打撃力を武器にシーズンを一気に駆け抜け、25年ぶりのVを達成した。89勝のうち逆転勝利数は45勝ということもあり「逆転のカープ」と呼ばれた。