12月4日、カープ・床田寛樹がマツダスタジアムで契約更改に臨んだ。

『日本一』と書いたボードを掲げる床田寛樹

 今季26試合に先発して9勝12敗、6完投、3完封という成績を残した床田は、「納得できる数字は完投くらい。ただ、結局は勝負どころで勝てなかったので悔しいシーズンでした。早くマウンドを降りる試合が多かったので、来シーズンはしっかりイニングを投げられるようにしたい」と2025年シーズンを振り返った。投手陣が不調に陥った夏場や、自身もなかなか勝ち星に恵まれなかったシーズン終盤については「野球を辞めたいなと思いながら過ごしていた」と明かし、「先発を貯金をつくってなんぼだと思っている。今年は先発陣の借金がそのまま順位に反映されてしまったと思うので、来シーズンはしっかりと貯金ができるようにしていきたい」と、改めて自身に求められる役割を見つめ直した。

 オフは、「まずはまっすぐの威力、強さを出す。変化球の握りを変えるなど模索している。投球の割合が偏ってしまうので、これまであまり投げてこなかった球種をもっと投げれば、打者を惑わせることもできるはず」と課題を掲げる。

 入団時の目標として『10年』、『年俸1億円を超えること』、『FA権をとること』を掲げていたという左腕エースは、「まずは来シーズンの『10年』を通過点として、さらに5年、10年できるようにしっかり頑張りたい」と意気込んだ。