◆一番印象に残ったのは8月7日の巨人戦

― 今季、自身が残された数字(打率.300、19本塁打、101打点)についてですが、自己評価としてはいかがですか?
「『よくやった』という自分もいますし、『まだできただろう』という自分もいて半分半分ですね。決して納得はできていません」

― 今季は休養を挟みながらのプレーが続きました。
「そのあたりは、監督も含めスタッフのみなさんに任せていたので、自分は良い準備をして、いけと言われたところでいくだけでした。上手く起用していただいたという印象が強いです。昨季は夏場以降に調子を落としてしまいましたが、みなさんのおかげで昨季よりも体調は良かったですね」

― 体調管理についてですが、昨季と変化を加えられた部分はありますか?
「体がしんどい夏場であっても、あえてトレーニングをやるようにした部分はありました。昨季は夏場以降は体がしんどくて休むことの連続でしたが、今季は昨季の反省もあるので、『しんどくても今はやっておこう』と、年間通して体調管理ができたと思います」

― 数々の名場面があった今シーズンですが、新井選手自身が印象に残った試合はありますか?
「一番印象に残ったのは8月7日の巨人戦(マツダスタジアム)ですね。やはり2位巨人との直接対決でしたし、2連敗してゲーム差が4.5まで迫られ、負ければ3.5となってしまう状況でした。残り試合を考えると、この試合の勝利は巨人側にすごくダメージを与えられた一戦だったと思います。もしあの試合で負けていたら、その後はどうなっていたか分からなかったと感じます」

― その試合は新井選手のバットで劇的な幕切れとなりました。
「僕のサヨナラ打はおまけみたいなものだと思います。やはり2アウトランナーなしからキク(菊池涼介)が同点弾を放ったのは今でも忘れられない場面ですよね」