◆桒原樹「プロ6年目で待望の一軍デビュー」
<初出場・9月5日、DeNA戦>
3試合/3打数0安打0本塁打/打点0/盗塁0/打率.000

 2014年のドラフト5位指名から早6年。カープらしい俊足内野手として期待を集めた桒原樹が、プロ6年目にして一軍デビューを果たした。2018年まで二軍ながら3年連続で最多出場を記録するなど、首脳陣から一定の評価は得ていた。最大の持ち味は脚力で、毎年コンスタントに盗塁数をマークするなど猛アピールも続けてきた。
 そして今季はウエスタン・リーグで18試合に出場し、打率.333をマーク。課題とされてきた打撃に成長の跡が見えたことで、9月5日に待望の一軍昇格を果たすこととなった。同日の試合での打席は三飛、守備では失策を記録するなどホロ苦いデビューとなったが、起爆剤が必要なチーム状況の中でさらなる飛躍が期待されている。

◆正隋優弥「確かな成長示す、広島出身の2年目大砲候補」
<初出場・9月8日、ヤクルト戦>
1試合/1打数0安打0本塁打/打点0/盗塁0/打率.000

 9月6日に一軍初昇格を果たした正隋優弥が、2日後の8日にプロ初出場。6回1死一、二塁の好機に代打で起用され、結果は併殺打ながら持ち味のフルスイングで積極的にストライクを叩きにいった。
 プロ2年目を迎える今季は、大阪桐蔭高の先輩である中田翔(日本ハム)と合同自主トレを行い長打力に磨きをかけてきた。その成果は春季キャンプで現れ、フリー打撃や紅白戦で柵越えを連発。右の代打候補として、髙橋大樹と共に存在感を示してきた。開幕一軍入りは逃したものの、ウエスタン・リーグで打率.256、出塁率.356の成績を残し、自身の一軍初昇格につなげてみせた。新井貴浩氏を彷彿とさせる”地元広島出身の右の大砲候補“が、2年目にして大輪の花を咲かせようとしている。