今季、クローザーから先発に転向した栗林良吏。プロ初先発から2試合連続で好投を見せるなど、カープファンの注目を集めている。ポジション転向で成功を収めたカープの投手では、リリーフから先発へ転向しエース左腕として活躍した大野豊を筆頭に、中﨑翔太(先発→クローザー)、横山竜士(先発→セットアッパー)らの名前があげられる。

 ここでは、クローザーとして通算165セーブの数字を残した永川勝浩(現カープ二軍投手コーチ)の、2006年当時のインタビューを再編集してお届けする。

(『広島アスリートマガジン』2006年8月号掲載記事を再編集)

2006年シーズンは中継ぎとしてスタートするも、5月以降はクローザーに配置転換。救援成功率79%の好成績を残した

◆フォーム改造で安定感が増し、ストレートの威力も変化

ー今シーズン(取材を実施した2006年)は故障したベイル投手のあとを受けて守護神としてのマウンドを任されています。永川投手のなかで、これまでの投球と変えた部分はありますか。

「大きく変えた点はありません。ただ二段モーションが禁止になって僕の中でフォームを変えた部分はありますね。それで少しスムーズになったというのが一番だと思います。二段モーションの時と比べて今は力が抜けているんです。だから全体のバランスが良い感じですし、安定してきているとは思います」

ーフォームが安定してきたことを、一番実感できるのはどういう時ですか。

「やっぱり真っ直ぐの勢いが違うんです。去年と同じ球速でも手応えを感じることができています。ただ単に思い切り投げている、というよりはうまくボールに回転をかけることができている感覚です。下半身もすごく大事なんですが下半身と上半身のバランスがうまくとれて連動しないといけません。それがすごく良いのが成績にも表れてきていると思いますし、抜けるボールが少ないから四球も少ないのでしょう」