サンフレッチェ広島は27日、MFのトルガイ・アルスランが、明治安田J1百年構想リーグをもって現役を引退すると発表した。
トルガイはドイツ出身の35歳。ドイツ、トルコ、イタリアの複数クラブでプレーした後、2024シーズンに、当時所属していたメルボルン・シティFC(オーストリア)から完全移籍で広島に加入。所属1年目からリーグ・カップ合わせて18試合に出場し、8月21日のFC東京戦(エディオンピースウイング広島)ではハットトリックを達成するなど攻守に存在感を示した。2025シーズン以降は故障に苦しむ時期もあったものの、豊富な経験をもとに若手選手たちへの惜しみなくアドバイスを送り、中島洋太朗らの成長も支えた。
トルガイはクラブを通じてコメントを発表。ファン・サポーターをはじめ、自身を支えてくれた家族に向けて感謝を述べた。
「まずはじめに私の愛する妻と大切な子どもたちへ。
喜びも悲しみも、良い時も苦しい時も私のキャリアそして人生の歩みにおいてずっとそばにいて私を支えてくれてありがとう。
表には出ないたくさんの犠牲を払い、私が一番必要としていた時に力を与えてくれた。そして、私が自信を失っていた時でさえ、いつも信じ続けてくれた。
君たちの愛と支えがなければ、何も成し遂げられなかった。私がサッカーで成し遂げたこと全ては、君たちのサポートなしでは不可能だった。
この道のりは決して私だけのものじゃない。家族みんなの道のりだった。心から感謝しています。本当にありがとう。
サンフレッチェファミリー、そして広島のみなさまへ。
今でもあの日、ウマルコーチからサンフレッチェ広島が私に興味を持っていると連絡をくれた日のことを鮮明に覚えています。
初めて広島に到着した日、この先にどんな未来が待っているのか私はまったく想像していませんでした。
新しい国、新しい文化、そして新しい人々。
私はただ、サッカーをプレーし、毎日ピッチで全力を尽くすためにここへ来ました。
しかし、皆さまが私に与えてくれたものは、サッカー以上のものでした。
初日から温かく迎え入れてくださり、私は選手としてだけでなく、この特別な何かの一員であると感じることができました。
そして、広島は私にとって“第二の故郷”となり、一生忘れることのない思い出を与えてくれました。
特に大きな怪我を負った後、このクラブとこの街が自分にとってどれほど特別な存在なのかを、改めて強く実感しました。
みなさまからいただいた愛情とサポートは、私の心に深く刻まれており、感謝してもしきれません。
ファン・サポーターのみなさまへ。
みなさまが与えてくださった情熱、サポート、そしてどんな時も変わらず支えてくださったことに、心から感謝します。
ピッチに立つたびに感じていたその声援と愛情を、私は決して忘れません。
そして今、人生の中でも最も辛い決断の一つである、現役引退を決断する時が来ました。
涙をこらえながら、しかし誇りを持ってこの言葉を綴っています。
サンフレッチェ広島で選手としてのキャリアを終えることができることを、私は心から誇りに思います。
みなさまからいただいたもののほんの少しでも、ピッチの上で恩返しできていたなら、これ以上うれしいことはありません。そして、選手としての役割にピリオドを打つとなったとしても私とこの街、このクラブとの関係は特別なものであり続けます。
最後に、久保允誉会長、久保雅義社長、栗原強化部長、チームメイト、コーチングスタッフ、そして私を支えてくださったすべてのスタッフの皆さまに心から感謝申し上げます。
私を信頼し、信じ、そしてこのファミリーの一員として受け入れてくださり本当にありがとうございました。
愛を込めて トルガイ」
広島は、明治安田J1百年構想リーグをもってMF・茶島雄介の引退も発表。ホーム最終戦となる5月30日(川崎戦)試合終了後に、2選手の引退セレモニーが行われる予定だ。

