4月7日、マツダ スタジアム最終回のマウンドに上がったのは、かつて不動の守護神として三連覇を支えた剛腕・中﨑翔太だった。巨人打線を三者凡退に抑えると、2019年8月21日(ヤクルト戦、マツダ)以来となるセーブをあげた。変化を迎えている新井カープにとって、優勝の味を知るベテランの存在は大きい。ここでは、2023年シーズン開幕直後のインタビューを再編集して掲載する。
チームのためにできること、経験者として伝えなければいけないこと。前を向き続ける男が語っていた言葉とは。
(『広島アスリートマガジン』2023年5月号掲載記事の一部を再編集)
◆モチベーションを高く保ち、向上心を持ちながら
ー2023年シーズンから、三連覇をともにした新井貴浩監督が指揮官に就任されました。
「僕が今シーズンも、前向きに、すべきことをしっかり取り組めていけているのは、コミュニケーションや会話のなかで新井監督の思いをきちんと伝えていただけているからだとも思います。たとえその言葉がなくても、しっかりとやるべきことをやるのは変わりません。でも二軍にいてもモチベーションを高く保ち、向上心を持ちながら、どうしたらチームのためになれるのかということをより考えられるようになります。監督の思いを理解し、僕だけでなく、一軍・二軍のチームみんながしっかりとした行動が取れているのではないかなと思います」
ー2023年の春のキャンプは、どのようなテーマで臨まれましたか?
「毎年一緒なのですが、チームの力になるために、結果を残すために体調管理だとか体づくりを、オフから取り組んできました。リリーフですから、まずはいつ呼ばれてもいいように、体調面をしっかりコントロールしていくこと、そして瞬発的に十分な力を発揮するためのトレーニングなど、トレーナーさんと話しながら取り組みました。技術面では投手コーチに相談しながらですね。僕からコミュニケーションを取るのは得意ではないんですが、先輩とか後輩といったことは関係なく、若い選手からも気付いたところを指摘してもらったりもしました」
ー近年チームに若い選手が増えていることで、変わった点などはありますか?
「特にチームが変わったというのは感じませんが、良い選手が多いので、負けていられないなという気持ちで取り組めています。刺激にもなりますし、参考にしたいなと思うところもたくさんあります。僕自身がやらないといけない立場なので、ピリピリすることもありますが、チームが勝つためにどうしていくかが大前提です」
ー若い選手へアドバイスなどは?
「打たれたな、上手くいってないなという若い子がいれば、アドバイスや声掛けをしたりすることもありますし、僕個人の意見を言うこともあります。ただ、今の若い子は、しっかりとした自分の考え方を持っているので、自分で考えて行動や投球ができている選手が多いです。だから僕も、見習っていこうという場面はあります。歳を重ねても、僕が見習うべきことは、まだまだありますから、僕が登板した後に、今のどうだった? こうやった方がいいかな? なんて聞くこともありますね」
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