10月14日(水)にサンフレッチェがエディオンスタジアム広島で、首位を独走する川崎フロンターレを迎え撃つ。川崎といえば9月13日の第16節で、まさかの大敗(●1対5)を喫した相手。後半戦での巻き返しを図るサンフレッチェにとって、今後を占う重要な一戦となりそうだ。

3バックの中央でチームを統率。守備の要として、荒木隼人選手がリーグ戦フル出場を果たしている。

 ポイントとなるのは、やはりディフェンス面だ。今季のサンフレッチェの失点数は川崎(19失点)、名古屋(20失点)に次ぐ少なさ(C大阪、G大阪と並び24失点)ながら、黒星を喫した試合では複数失点が目立つ傾向にある。

 一瞬の隙を突かれる不用意な失点もあるだけに、第20節の鳥栖戦(○3対0)で見られたような前線からの積極的な守備、そして3バックの意思統一の徹底が重要になってくるだろう。川崎戦に限ったことではないが、DF陣を統率する荒木隼人もラインの上げ下げには常に細心の注意を払っている。

「アグレッシブに前に行くぶん、後ろの選手との間にスペースができてしまうので、カウンターだったり相手のストロングを出しやすい状況にはなるとは思います。アグレッシブな戦術を取る以上、センターバックの自分がもっとリスクマネジメントしないといけないと思っています」

 9月の川崎戦では逆に前線からハイプレスを仕掛けられ、なかなかボールを保持することができなかった。とはいえ現在9連勝中の川崎も、前節の仙台戦では予想外の苦戦を強いられた。永井龍やドウグラス・ヴィエイラの負傷という懸念材料はあるものの、今回こそはサンフレッチェらしいサッカーを取り戻し、前回の雪辱を果たしたい。