─ 昨季から背番号が64に変更となりましたが、どのように捉えていましたか?

「背番号に対してそこまでこだわりはありませんが、『良い機会だし心機一転で、背番号が変わることで何か良いきっかけをつかむことができれば』と思っていました。自分の中では比較的ポジティブに捉えようとしていましたね。ここ数年は毎年最後だと思っていたので、そういう意味で開幕を迎えるにあたって今季も大きな心境の変化はありませんでした」


─ 昨季オフは上半身のウエートを重点的に行われたそうですが、どのような狙いがあったのでしょうか?

「単純に筋力が上がれば球速が上がるかなと思って取り組みました。上半身を鍛えたのは『見栄えがいいかな』と思って(笑)。また普段の練習メニューの中でも下半身を鍛える機会は比較的あるんですが、上半身は意外と少なかったので、自分なりに取り組んでみました」


─ 一軍昇格を果たした4月12日時点では投球の手応えはどのようなものだったのでしょうか?

「『もう呼ばれちゃったよ』というのが正直なところでしたし、もう少し実戦で投げておきたかったというのはありました。ただどんな投手でも十割の状態でマウンドに上がれることは稀だと思いますし、いくと決まった以上は腹をくくって投げるしかないと覚悟を決めました」


(広島アスリートマガジン2019年9月号から一部抜粋・続きは本誌にて掲載)


中村恭平(なかむらきょうへい)
1989年3月22日生、福岡県出身/185cm・86kg/左投左打/投手/プロ9年目・30歳/立正大淞南高-富士大-広島(10年ドラフト2位)