登録抹消を経て、再び一軍マウンドに舞い戻りその勇姿を見せつけた中村恭平
プロ9年目にして、自己最高のシーズンを過ごす左腕は、いかにして進化を遂げたのか?
さまざまな迷いを捨て、威力抜群の直球と共に突き進む男に聞いた。

─ 今季投球の手応えはいかがですか?

「今までは何が正解か分からない状況で投げていたんですけど、ある程度自分に合った投げ方を見つけられたのが大きいです。オフに体の使い方をもう一度考え直して、そこに戻ってこれるような軸となる考えを持てています。技術が安定してくることで、メンタルも安定して、不安な気持ちでマウンドに行くことが減りました」


─ 課題を感じていることは何ですか?

「直球で力任せでいってしまっている場面が多いのは改善していきたいですね。自分の持ち味は直球ですが、もう少し変化球を投げ込んでいければと思っています」