11月11日、京都・ハンナリーズアリーナにて、広島ドラゴンフライズと京都ハンナリーズのB1リーグ第8節が行われた。

シューティングガードとして攻守共に存在感を見せるアイザイア・マーフィー選手(写真は富山戦)。

 ホーム3連敗と苦しい戦いが続く広島だが、西地区10位の京都との試合はアウェーとはいえ落とせない一戦。前半はやや想定外の進行となったが、第3クォーター以降は広島が地力の違いを見せつけていった。

<1Q>
広島はエチェニケのジャンパーで先制し、田中の3ポイントなどで効果的に加点を続けていく。京都の速い展開のオフェンスから3ポイントを許し、流れを渡しかける場面も見られたが、エチェニケのインサイドプレー、ケネディの3ポイントでリードを保ったまま第1クォーターを終了。26-21。

<2Q>
広島は開始直後に田中がスティールからのファストブレイクを決め、良い形で第2Qへ突入。さらにケネディ、田中、朝山のシューター陣が、きっちりと3ポイントを決めていった。しかし、京都に簡単に得点を許す場面もあり、勝負は一進一退に。結果、44-44の同点で後半を迎えることになった。

<3Q>
主導権をつかみたい広島は、京都のターンオーバーを確実に得点へとつなげていく。ディフェンスでもリバウンドを確実につかみ、京都にセカンドチャンスを与えない。前半で一度、流れが傾きかけたが、このクォーターで試合の主導権を一気につかんだ広島が、リードを保ったまま最終クォーターへ。73-58。

<4Q>
3Q同様に、4Qに入っても朝山の連続得点やエチェニケのインサイドプレーで効果的に加点。最終クォーターでさらにリードを広げた広島が、94-76の大差で京都を振り切った。

 取りこぼしが許されない一戦で、広島が大差をつけてきっちりと快勝。弾みをつけた上で、次節(11月14日)は広島・エフピコアリーナふくやまで、東地区1位(12勝1敗)の宇都宮ブレックスを迎え撃つ。

◆ドラゴンフライズ・ヘッドコーチ&選手コメント

堀田剛司ヘッドコーチ
「なかなか結果が出ない状況が続く中、今日は最初からディフェンスの強度が素晴らしく良かった。オフェンスに関しても良くない時間帯はあったが、ボールを動かそうとする意識がだんだんついてきていると感じた。チームとして(の攻撃が)良くなってきている。次は(中2日と)厳しいスケジュールでの宇都宮戦だが、今日以上のパフォーマンスを見せられるように準備して臨みたい」

朝山正悟
「今日は途中我慢するところはあったが、ゲーム全体を通してボールもよく動き、自分たちのディフェンスもできていた。非常に良い形で最後まで試合ができたと思う」

■試合結果
2020-21シーズン第8節/ハンナリーズアリーナ
〇(4勝9敗/西地区7位)広島ドラゴンフライズ 94-76 京都ハンナリーズ(2勝11敗/西地区10位)●
(1Q:26-21.2Q:18-23.3Q:29-14.4Q:21-18)

【スターター】
広島/ジャマリ・トレイラー、岡本飛竜、アイザイア・マーフィー、グレゴリー・エチェニケ、田中成也
京都/寺嶋良、満田丈太郎、細川一輝、ベンジャミン・ローソン、デイヴィッド・サイモン