◆イニングを稼げる投手に

―入団会見では先発というポジションにこだわりを持っているというお話をされていました。ジョンソン投手が先発投手として一番こだわりを持っている点を教えて下さい。

「先発投手に求められる要素はたくさんあると思います。自分が大切にしていることも試合数、イニング数、勝ち星、いろいろとあります。ただ、チームに対しての貢献という意味で大切にしているのは、イニングです。少しでも長く多くのイニングを投げることで他の投手の負担軽減になることは間違いありません。チームにとっても、先発が長く投げて試合をつくっているゲームは勝ちに繋がる確率が上がるはずです」

―開幕直後は打線の状態が良くない時期もありましたが、そういった時期はどのようにモチベーションを保たれていたのですか?

「最終目標というものを自分のなかに掲げて、それに向かっていけば必然的にモチベーションは高く保てると思います。たとえばの話ですが、マウンドにあがり、どの試合でも無失点に抑える素晴らしい投球内容をしたとします。ただ、味方が打ってくれない、勝ちがつかないということになったときに、個人的な数字、勝ち星という部分にこだわってしまったら、そこでモチベーションは崩れてしまうと思いますし、シーズンを戦い抜く気持ちを保てないと思います。ですが先ほど言った〝最終目標〟をチームの優勝に設定することができていれば、個人的な感情にとらわれずにチームとして団結してシーズンを戦えるのだと思います。常に高いクオリティで仕事をするためにも、私はそうした部分に焦点を当ててシーズンを戦うようにしていましたし、それはこれからも変わりません」

―日本の文化や新しい土地での暮らしにはもう慣れましたか?

「自分でも楽しみながらうまく順応してきていると思います。食の方も問題ないですし、生活の方も順調に進んでいます。フィアンセのカーリンは麺類や天ぷらなど、小麦粉を使っているものが食べにくいようなので、僕よりはフィアンセの方が苦労しているかなというのはあります(苦笑)。ただ、積極的に日本の文化に触れるために外出したり、ふたりで力を合わせていろいろなことを楽しむようにしています。違う文化のなかで出会う新しい経験や、新しい場所にいったりして自ら楽しむようにしています。そうすればより早く、そして簡単に日本での生活に順応できるのだと思いながら日々を過ごしています」