解説者としてカープを見つめた2年間を、コーチに生かす

─解説者としてカープ戦で解説をされることも多かったと思います。ここ2年間のカープの戦いぶりを、どのように感じていましたか?

「毎試合、みんなが必死にやっているのは伝わっていました。その中でうまくいくこともあれば、いかないこともあるのですが、ちょうど新型コロナウイルスの流行も重なっていたので、調整や体調、コンディションの管理で苦労しているのは感じていました。そんな中でも、若い選手が一軍でプレーする機会が増えていたので、こんな若い子もいるんだという思いで見ていました」

─外から野球を見た2年間の経験は、コーチ経験にも生きると思われますか?

「この経験が生きるというよりも、〝生かさないといけない〟のではないかと思っています。今はまだ、自分がやってきたこと、聞いたこと、教わったこと……それらを伝えることしかできないので、その中に、外から見たことをプラスしていかないといけないと思います」

─秋季キャンプでは新井監督と共に指導されました。やはり、監督とはコーチとしても話しやすい感覚はありますか?

「そうですね。一緒に過ごしてきた時間の長さもあるので、新井監督だからこそ、言える部分はあると思います」

─具体的に、新井監督からはどのような言葉があり、また、どのような指導をされていたのでしょうか?

「監督からは、『任せた。好きなようにやってくれれば大丈夫』と。具体的にどんな指導をしていくのか? というのは、また話をしながらという感じでしたね」

─信頼関係があってこその言葉ですね。

「そうなんですかね(笑)」

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