昨季は18試合の出場に終わり、背番号は96に変更となった中村奨成。背水の陣で臨む今季は外野手に転向し勝負を懸ける。

一軍昇格を目指す中村奨成選手

 キャンプは二軍スタートとなったが、途中で一軍に合流すると、2月17日のロッテとの練習試合では2安打1盗塁を記録。必死のアピールを続けてきた。しかしキャンプ終了後は再び二軍で練習の日々を送ることになった。

 広陵高の先輩でもある新井良太二軍打撃コーチはキャンプ終了直後の中村奨の状態をこう語る。「彼の立場上、やっぱり打ってアピールしないといけません。映像で見ていると、それが焦りとなってフォームを崩していました。練習では悪くないですし、あとは試合での感覚です。持っているものはあるので、あとはメンタルです。結果も大事ですが、自分のやることにフォーカスする。打つ、打たないではなく、今取り組んでることができたか、できていないかにフォーカスしようと話をしています」

 現在二軍では4番として出場を続けており、好調な打撃を維持している。一軍外野ポジション争いのライバルに競り勝つには、打撃力向上が鍵となりそうだ。