来季、新井貴浩監督を支える首脳陣の1人として入閣するのが、初のコーチ就任となる石原慶幸一軍バッテリーコーチだ。新井監督と共に低迷期、そして3連覇を経験した〝扇の要〟が語るコーチ就任への思い、そして秋季キャンプの手応えとは。

19年間、カープ一筋を貫いた石原慶幸。来季は新井貴浩新監督のもと、初のコーチ職に挑む。

就任会見と秋季キャンプで、コーチ就任の実感が湧いてきた

─石原コーチにとって初のコーチ業となりますが、2年間過ごした解説者時代から感覚は変わりましたか?

「実感が湧いていなかったというと嘘になるのですが、秋季キャンプに行ってから、ますます実感が湧いてきましたね」

─10月29日にコーチ就任会見に臨まれましたが、久々の会見はいかがでしたか?

「あれだけのスタッフ、カメラ、記者の前で話をするのは久しぶりだったので、緊張しましたね(苦笑)」

─新井監督の就任から、すぐにコーチ打診の連絡があったのでしょうか?

「そうですね。監督が就任を決めて、そこからだと思います。実際にはいつ頃から監督就任の話があったのか詳しくは分からないのですが、決まってから僕の方に話があったのだと思います」

─普段から連絡を取り合う仲だったと思いますが、連絡があった時の心境は?

「電話をもらった時には、僕のコーチ就任は決まっていたので……(笑)。あとは自分の気持ちを整理するだけでしたね」

─改めて、新井監督の就任会見をご覧になられていかがでしたか?

「一番最初の印象は、空気感が〝新井監督らしい〟ということですね。明るい、優しい空気感は、テレビで見ていても感じました」

─石原コーチは入団以来、新井監督とも長く過ごされ、共に護摩行なども経験されました。そういった関係の深い方の下でコーチデビューをするということには、やはり縁を感じるものですか?

「もちろん感じますし、そうやって監督から『お前わかってるよね、やるよ』と言ってもらえるというのは、それだけ思ってもらえているのだといううれしい気持ちもありますし、光栄ですよね」