◆2020年・交流戦開催中止

 新型コロナ蔓延防止処置により、セ・パ交流戦の開催は中止。プロ野球の開幕自体も6月19日という史上もっとも遅い時期へ延期され、全120試合というシーズンになった。

◆2021年・交流戦12位(18試合3勝12敗3分)

 交流戦開幕直前に新型コロナウィルスがチームを襲い、菊池涼介や鈴木誠也をはじめとする主力選手が次々と離脱。一、二軍で計16人の選手入れ替えという異常事態となった。そのような状態で迎えた交流戦は、やはり大きく負け越してしまう。結果としてペナントレース終盤までこの負けが響き、シーズンを4位で終えた。

 しかし、この多数の選手入れ替えの副産物として、なかなか一軍の出場機会に恵まれなかった林晃汰や宇草孔基らが躍動。特に林はシーズン終盤まで一軍に帯同し、10本の本塁打を放つなど実力の片鱗を見せてくれた。シーズン後半には勝ち星を重ねて順位を上げたが、Aクラスには届かず。交流戦の成績がペナントレースの結果に直結するということが顕著に現れたシーズンだった。

◆2022年・交流戦12位(18試合5勝13敗)

 カープは25勝19敗2分と6つの貯金を持って、5月24日に始まる交流戦に臨んだカープ。開幕カードのロッテ戦を1勝2敗、続くソフトバンク戦では3連敗、日ハムには2勝1敗戦と勝ち越したものの、4カード目のオリックス戦で再び3連敗をしてしまい、貯金を全て使い切ってしまった。 

 交流戦で大きく負け越し、結局ここでの負けが響いたため、シーズンでも順位を上げることができなかったカープ。シーズンを5位で終えた。

 明日から始まる2023年の交流戦では一体どんな戦いを見せてくれるのだろう。ここさえ乗り切ることができれば、ペナントレースでも上位の成績を収めることができているのは、過去のデータからも読み取れる。
 相手チームがいつもとは違うのはもちろんだが、ルール上で最も異なるのはDH制の採用。ここに誰が座り、得点源としていかに活躍できるかが交流戦を制するための大なカギとなりそうだ。若き大砲・中村貴浩や林 晃汰をDHに指名し、代打の切り札として松山竜平を使うのか、はたまた外国人選手をDHとするのか。まずはオリックスとの3連戦に、いやがおうでも期待は膨らむ。