多くのプロ野球選手を輩出する中京大中京高から静岡大を経て入団した佐藤。 開幕から二軍で安打を量産するなど、日々存在感を増している。支配下登録をつかみ取るべく、バットでアピールを続ける背番号124の独占インタビューをお届けする。(後編)

佐藤啓介選手

◆監督のような チームを代表する選手に

ー中京大中京高から静岡大に進学し、カープでは初めての国立大出身の選手となりました。プロ入りを意識されたのはいつ頃ですか?

「意識したのは大学3年の冬でした。年末に帰省するタイミングで、進路をどうしようかと考えていたときに、母校に行っていろいろな方の話を聞くなかで『野球がしたいな』と思いました。中京大中京高の先輩はたくさんプロに行かれていて、プロの世界に進んだ先輩や後輩の姿を見て、やっぱりかっこいいなと思ったのもプロを目指すきっかけになりました。そして、せっかくやるならすべての時間を野球に費やせるプロの環境で勝負してみたいと思い決意しました」

ー大学4年では主将も務め、ベストナインも獲得されました。大学3年の冬に覚悟を決めてからの集中力というのは大きかったのでしょうか?

「リーグ戦の結果自体は大学1年のときから積み重ねることができていたので、技術の上積みとして、やること自体はずっと変わりませんでした。ただ、プロに行くと決めてから、大学4年の春季リーグからはもう自分は“プロ野球選手になったんだ”という気持ちで、よりいっそう野球に打ち込みました」

ー2023年ドラフト会議でカープから育成2位で指名されました。

「やはり支配下で指名されたかったので、悔しい気持ち半分、プロでできるんだといううれしさ半分という感じだったんじゃないかなと思います」

ー入団会見の際に、どんな選手を目指したいかと聞かれて『新井貴浩監督のような選手になりたい』と答えて、会場を沸かせました。やはり新井監督は選手としての理想像ですか?

「そうですね。監督ももちろん理想像ですし、将来的には球団の顔というか、チームを代表するような選手になっていきたいと思います。せっかくやるなら一番を目指したいと思うので、とにかく活躍したいです。ただそれだけです」

ーすでに二軍でも結果を残しておられますが、プロ1年目の目標と、意気込みを聞かせてください。

「まずは1年間しっかりケガなくやりきることだと思います。それをしっかり達成した上で今やっている練習や、これから出てくる課題に対してしっかりと向き合い、練習をコツコツと積み重ねて1年間やりきりたいと思います」

佐藤啓介(さとう・けいすけ)
2001年5月24日生、愛知県出身 右投左打/内野手 中京大中京高ー静岡大ー広島(2023年育成ドラフト2位)

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