◆名門の広陵高、明治大で1年から試合に出場

― 高校では１年の頃からショートとして試合に出場されていました。
「秋の新チームになってからレギュラーとして試合に出させていただきました。本当に中井監督のおかげですね。ちなみに廉（中田）とは、その頃同部屋でした」

― ２年夏には甲子園で準優勝を経験されました。
「野村（祐輔）さん、土生（翔平）さんがいた頃は、中国地方では敵なしというくらい強かったですね。甲子園で優勝したかったですが、いい経験をさせていただいたと思います。でも、一番悔しいと思ったのは３年夏に負けたときですね」

― 現在もチームメートである、野村、土生選手はどんな先輩だったのですか？
「野村さんは優しい先輩でしたが、土生さんはキャプテンということもあって、怖い存在でした。今は優しい先輩ですけどね（笑）」

― ちなみに、上本選手にとってお兄さんは小さな頃からどのような存在だったのでしょうか？
「昔から兄と比べられることも多く、中学までは悔しくてめちゃくちゃ泣いていました。『野球を辞めてしまおうかな』と思うくらいでした（苦笑）。でも、高校に進学してからは比べられることに慣れてきて、意識することはなくなりましたね」

― 高校卒業後は明治大へ進学されました。高校からプロへ進みたいという気持ちはなかったのですか？
「その時点ではプロへ行きたいとは思っていなくて、大学に進学することしか考えていませんでした。先輩の野村さんがいることもあって、最初から明治大へ進学したいと思っていました」

― 大学時代も１年の頃から試合に出場されました。高校に続いて１年から試合に出続けたということに関しては、どんな思いでしたか？
「こればかりは、善波達也監督のおかげだと思います。本当に感謝しています」