12月26日、広島ドラゴンフライズがアウェーで富山グラウジーズと対戦。11月5日、6日に広島サンプラザホールで連敗している相手だけに一矢報いたいところだったが、開始直後から攻守が噛み合わず序盤から劣勢を余儀なくされた。

13得点、8リバウンド、8アシストの活躍を見せた古野拓巳選手。

<1Q>
 広島は開始直後にターンオーバーを犯し、富山の宇都直輝に先制のシュートを許す。広島もグレゴリー・エチェニケがゴール下でシュートを決め、古野拓巳もジャンプシュートで得点。しかし守備では富山にリズム良くパスを回され、ジュリアン・マブンガを中心に得点を許し、20-30で第1クォーターを終了。

<2Q>
 広島はエチェニケのゴール下で得点するが、その後は得点が続かず我慢の時間帯に。マーク・セントフォート、田中成也がスリーポイントを決め一時は4点差にまで追い上げるが、岡田侑大(富山)の連続スリーポイントで再び点差を広げられ、33-44で前半を終了。

<3Q>
 広島は朝山正悟、ジャマリ・トレイラーのジャンプシュートで得点し、セントフォートのレイアップシュートで再び4点差に迫る。だが、富山の岡田にリバウンドから速い攻撃を展開され、簡単にレイアップシュートを決められてしまう。広島は追撃を阻まれ、47-60で第3クォーターを終了。

<4Q>
 開始から田渡凌がスリーポイントを決めるが、すぐに岡田にスリーポイントを決められる。富山もターンオーバーを犯すが、広島はそのチャンスを活かすことができない。朝山、セントフォートのスリーポイントと、古野の連続得点で4点差にまで追い上げるが、そこから逆転を図る局面でのシュートを決めきれず、76-84で惜敗した。

 古野らの活躍で点差を詰めた広島だが、第1クォーターの拙守が響き11連敗。あと一歩という試合も多く見られるが、この日は4試合連続で20得点以上を奪っていたケネディが無得点に終わるなど、負の連鎖を止めることはできなかった。広島は連敗ストップ、12月初勝利を目指し、翌日の年内最終戦に不退転の覚悟で挑む。

◆ドラゴンフライズ・ヘッドコーチコメント

堀田剛司ヘッドコーチ
「選手たちは勝ちたいという気持ちを持ち、後半に関しては守備では相手へ激しくプレッシャーをかけていた。攻撃もエチェニケ選手を起点に、外角のシュートが打てる場面が出てきた。明日につながる攻撃はできたと感じている。一つ一つ積み重ねチームとしても、個人としても成長していきたい。明日は今年最後のゲームになる。勝利し、今年を終われるように準備していきたい」

■試合結果
2020-21シーズン第15節GAME1/12月26日/富山市総合体育館
●(4勝20敗/西地区10位)広島ドラゴンフライズ 76-84 富山グラウジーズ(15勝9敗/東地区5位)〇
(1Q:20-30.2Q:13-14.3Q:14-16.4Q:29-24)

【スターター】
広島/ジャマリ・トレイラー、トーマス・ケネディ、朝山正悟、グレゴリー・エチェニケ、古野拓巳
富山/水戸健史、宇都直輝、前田悟、ジュリアン・マブンガ、ジョシュア・スミス