1月2日、広島ドラゴンフライズが連敗脱出を期して、ホームの福山で秋田ノーザンハピネッツと対戦。ジャマリ・トレイラーではなく荒尾岳を起用する新布陣で臨んだ一戦は、大方の予想を覆し広島がリードする形で進んでいった。

ジャマリ・トレイラー選手に代わりスターターに起用された荒尾岳選手が、おりづる賞を獲得。

<1Q>
広島は開始から朝山正悟、グレゴリー・エチェニケの連続得点で勢いに乗り、さらにトーマス・ケネディが速い攻撃展開からレイアップシュートを決め主導権を握る。だが、試合が進むにつれターンオーバーが増え、古川孝敏(秋田)のスリーポイントなどで点差を詰められる。19-14で第1クォーターを終了。

<2Q>
広島はアイザイア・マーフィーのスリーポイントや、エチェニケのゴール下のシュートで得点を重ねる。しかし、再びターンオーバーから秋田の大浦颯太に簡単にレイアップシュートを決められるなど、なかなか波に乗り切れない。秋田に盛り返されたところで前半を終了(37-32)。

<3Q>
開始から広島の守備が崩れ、カディーム・コールビー(秋田)にゴール下のシュート、アレックス・デイビスにレイアップシュートを決められる。さらに伊藤駿にもスリーポイントシュートで決められ、後半開始早々に同点に追いつかれる。攻撃では田渡凌がジャンプシュート、朝山がスリーポイントシュートを決めるが、秋田の大浦、ハビエル・カーターに連続スリーポイントシュートを献上。同点(54-54)で第3クォーターを終了する。

<4Q>
広島は田渡のジャンプシュート、朝山のレイアップシュートで引き離しを図るが、要所で古川にスリーポイントを決められてしまう。試合終盤にケネディが高い得点力を見せるが重要な場面でフリースローを決めきれず、70-72の僅差で秋田に惜敗した。

 久々にリードを奪った状態で前半を終えた広島だが、後半に入ると課題の守備が崩壊。ターンオーバーを繰り返し、第3クォーター終了時点で同点に追いつかれてしまう。第4クォーターに入っても秋田の勢いを止めることができず、70-72の僅差で惜敗。連敗脱出に向け光が見えた一戦だったが、あと一歩及ばず連敗は13にまで膨れ上がった。

◆ドラゴンフライズ・ヘッドコーチ&選手コメント

堀田剛司ヘッドコーチ
「準備期間が短い中、選手たちはまず守備で秋田の攻撃を止めるところを遂行してくれた。直していかないといけないところが多々あり、ターンオーバーの数が21。ミスにつながっている部分がある。相手にオフェンスリバウンドを取られる場面が多かった。明日はそこも改善し、勝ち試合を見せられるようにがんばっていきたい」

朝山正悟
「新年最初の試合、連敗が続いていた中で、勝たなければならない内容の試合だった。(接戦を落とした)最後のところも含め、悔やまれる試合だった。ただ、ここ数試合を含め、やろうとしてきたことがようやく遂行できてきたのは良かったと思う。だが、それを最終的な勝利につなげていかなければいけない。勝ちに飢えている」

グレゴリー・エチェニケ
「接戦で勝てた試合だと思う。悔しい気持ちでいっぱい。リバウンドやターンオーバー、ほんの少しのミスが重なってこういう結果になってしまった。ビデオミーティングをしっかりとやって明日の試合に備えたい。(1点差で逆転を狙うプレーでパスを選択したことについて)自分に対する守備のマークが厳しく、TK(トーマス・ケネディ)へのパスを選択した。結果としては外れてしまったが、チーム全員で信頼しているシューターへ出したパスだった」

■試合結果
2020-21シーズン第16節GAME1/1月2日/広島・エフピコアリーナふくやま
●(4勝22敗/西地区10位)広島ドラゴンフライズ 70-72 秋田ノーザンハピネッツ(17勝9敗/東地区5位)〇
(1Q:19-14.2Q:18-18.3Q:17-22.4Q:16-18)

【スターター】
広島/トーマス・ケネディ、朝山正悟、グレゴリー・エチェニケ、荒尾岳、古野拓巳
秋田/大浦颯太、アレックス・デイビス、保岡龍斗、カディーム・コールビー、古川孝敏