◆6年ぶりに広島ユースからの昇格は見送り

 特別指定選手として昨季、すでにリーグ戦デビューしている藤井は、スピード面ではすでにリーグ屈指のものがある。リーグ戦15試合、カップ戦2試合を経験したゴールデンルーキーが、今季の『積攻』の鍵を握る可能性も十分だ。

「(背番号はかつて森﨑)浩司さんがつけていた番号ということですが、昔、僕が小学生の頃、FC岐阜とサンフレッチェ広島の試合でエスコートキッズとして入場させていただいたとき、手をつないだのが浩司選手でした。勝手に縁を感じていますが、同じように道をたどって、自分も活躍していけたらと思っています。大学3回生のとき、関西でアシスト王を獲れたので、まずはアシストの数字を伸ばしているように全力で頑張りたいと思います」

 上記、3選手と共に新加入となったのが、昨季は期限付き移籍先の横浜FMでプレーしたジュニオール・サントスだ。来日後の自主隔離中のため、会見には事前収録した映像で参加。昨季、22試合で13得点を記録したストライカーが、新天地でのプレーを前に「大きな仕事をやり遂げるために広島に来ました。素晴らしいサッカーをして自分の名前を広島に残したい」と力強いコメントを残した。

 リーグ3位の15得点を挙げたレアンドロ・ペレイラが退団したものの、総合力ではサントスもヒケを取らない。昨季、サンフレッチェの堅守を切り裂きゴールを決めた(8月23日、第12節)新FWが、本人がストロングポイントとして掲げる「パワーとスピード、1対1の仕掛け、シュートのクオリティ」を武器に、課題の決定力不足を解消する。

 1月15日から自主トレーニングを開始したサンフレッチェは、20日から全体練習に入りサントスは自主隔離期間が終わる29日の宮崎キャンプから合流予定となっている。