1月16日、広島市内のホテルでサンフレッチェ広島の新加入選手発表会見が行われた。会見には仙田信吾社長、足立修強化部長のほか、GK川浪吾郎(ベガルタ仙台から完全移籍)、DF今津佑太(ヴァンフォーレ甲府から完全移籍)、MF藤井智也(立命館大から新加入。昨年は特別指定選手として試合に出場)が出席。柏レイソルから完全移籍加入するジュニオール・サントスは来日後の自主隔離中のため、事前収録した映像での参加となった。

左から藤井智也選手(背番号15)、今津佑太選手(背番号33)、川浪吾郎選手(背番号22)。新加入のFW、ジュニオール・サントス選手(背番号37)は映像での参加となった。

◆ファン、サポーターという呼称をサンフレッチェファミリーに統一

 選手のコメントに先立ち、まずは冒頭で仙田社長が挨拶をおこない、今季から『ファン、サポーターのみなさま』という表現を、『サンフレッチェファミリー』という表記に統一することを発表。ファミリーと一緒にコロナ禍を乗り越えていく、という強い決意を示した。

 新加入選手の中では、まずGKの川浪がマイクを握り「タイトルが獲れるよう僕の全身全霊をかけて、日々謙虚に努力していきたいと思います。体格を生かしたキャッチやシュートストップを見てほしいです」と、新天地での抱負を述べた。昨季はリーグ戦、カップ戦ともに出場機会に恵まれなかったこともあり、「まずはピッチに立つことが目標」と力強くアピール。GK王国とも称されるサンフレッチェだけに、今年も激しいチーム内競争が繰り広げられることになる。

 続いて紹介された今津は、足立強化部長が「大卒3年目ながら、昨シーズンは甲府の中心的な存在でした。対人の強さはJ2屈指。昨シーズンも2ゴールを挙げており、攻撃面もストロングポイント」と太鼓判を押すDFだ。かつて塩谷司(アル・アインFC)が付けていた背番号を背負い、リーグ屈指の堅守を誇るクラブでレギュラー定着を目指す。

「相手のストライカーに仕事をさせないところや、ゴール前で体を張って守るところなど、戦う姿勢を見てもらいたい。柏(好文)選手とは甲府に加入することが決まったときのオフシーズンに、一緒にフットサルをさせてもらったり、(広島への)加入が決まったときには連絡をもらいました。同郷ということもあって、これからもいろいろと教えてもらえたらなと思っています」

 柏だけではなく甲府からは佐々木翔や名古屋に移籍した稲垣祥など、後にチームの核となる選手が多数加入している。3バックの壁は厚いが、今後が注目される大器の一人だ。