◆熟考のすえ静岡学園高ではなくサンフレユースを選択

― ではサッカーを始めたキッカケなど、プロフィール的なことも聞かせてください。

 「幼稚園のときの友達がリップエースというサッカースクールに入ったので、自分も一緒に入りました。ただ自分は遊びレベルですけどテニスをやっていたので、最初はテニスをやりたかったんです。でもテニスのスクールに入れなかったので、兄もやっていたサッカーを始めました」

― 本格的にサッカーに取り組み始めたのは、いつからですか?

 「小5くらいです。チーム自体は大阪でベスト8がやっとくらいだったので結果は出てなかったんですけど、それでも自分はその頃からプロを意識し始めました」

― どのような経緯でサンフレッチェ広島ユースに進むことになったんですか?

 「中学3年のときの全国大会をサンフレッチェのスカウトの人が見に来てくれて、そのときベスト8まで行ったんです。そこで結構目立つことができたのと、自分の方でも自分に合うサッカーを探していたんです。そのときサンフレユースと静岡学園高が候補に挙がって、最初は静岡学園高に行こうかと思ったんですけど監督に『もう一回考えた方がいいんじゃないか』と言われて、よく考えた末にサンフレユースに決めました」

― ポイントとなった部分は何ですか?

 「中学まで所属していたリップエースが、ボランチが下に落ちてDFラインと一緒に試合を組み立てるというスタイルだったんです。そのときのサンフレユースも同じ形だったので、それが決め手になりました。静岡学園高も(2019年度の全国高校サッカー選手権で)優勝したので、どちらを選択しても正解だったと思いますけど、今はサンフレユースを選んで良かったと思っています」