前日、アウェーで横浜ビー・コルッセアーズを相手に、連敗を『17』でストップさせた広島ドラゴンフライズ。しかし、GAME2はジャマリ・トレイラー、トーマス・ケネディの主力2選手をケガで欠くという苦しい布陣での戦いを余儀なくされた。

豪快なシュートを決めるアイザイア・マーフィー選手。

<1Q>
 広島はジャマリ・トレイラー、トーマス・ケネディの主力2人をケガで欠くなか、朝山正悟、谷口大智がスリーポイントシュートで得点。守備では横浜のアキ・チェンバースにスリーポイントシュート、レジナルド・べクトンにゴール下を決められながらもリードを保ち、17-14で第1クォーターを終える。

<2Q>
 広島は谷口のスリーポイントシュートだけではなく、佐土原遼、岡本飛竜らが得点。さらに朝山もレイアップシュートを決めチームを牽引する。だが、徐々にターンオーバーが増え始め、横浜の反撃を許す場面も。グレゴリー・エチェニケ、谷口、荒尾岳らインサイド陣のファウルトラブルもあり苦しい展開が続くなか、36-30で前半を終了。

<3Q>
 広島は良い守備から横浜のターンオーバーを誘い、エチェニケのレイアップ、朝山のスリーポイントなどで得点を重ねる。べクトンのダンクシュートで1点差まで詰められるが、アイザイア・マーフィーのダンクシュートや獲得したフリースローを確実に決めきり、リードを保ったまま第3クォーターを終える(60-56)。

<4Q>
 広島はマーフィー、岡本のジャンプシュートでリードを広げるが、ターンオーバーが目立ちはじめ横浜の反撃を許してしまう。守備でもファウルトラブルからロバート・カーターのインサイドの得点を抑えられず、ついには横浜に逆転を許す。最終盤まで粘ったが、横浜の森井健太のスリーポイントシュートを許し4点差に。横浜のアンスポーツマンライクファウルで得たフリースローを古野拓巳が確実に決め2点差まで迫るが、その後の攻撃でシュートを決めきれず74-80で試合を落とした。

 前日と同様に第3クォーターまでは試合を優位に進めていた広島だが、最終クォーターでターンオーバーを連発。守備の課題をまたも露呈する形で、10月の三遠ネオフェニックス戦以来となる連勝を逃した。

 とはいえ、主力2選手を欠くなか谷口大智らの奮闘もあり横浜に肉薄。復調傾向が見られる中で、今週末にホームのエフピコアリーナふくやまで島根スサノオマジックを迎え撃つ。

◆ドラゴンフライズ・ヘッドコーチ&選手コメント

堀田剛司ヘッドコーチ
「今日の試合はエチェニケ選手しか外国籍選手がいないなか、前半は特に守備が素晴らしかった。谷口選手、荒尾選手が相手の外国籍選手に体を張った守備を遂行してくれた。ガード陣、フォワード陣も自分たちがやりたい守備で、前半は横浜を30得点に抑えられた。だが、後半でカーター選手に得点される場面が多くなり、そこを最後まで上手く止められない状況が続いて負けた。チームとしては成長していると感じられるので、この敗戦を無駄にせず次節の島根戦に向けて準備しホームで連勝できるように頑張っていきたい」

朝山正悟
「外国籍選手のいない中でも自分たちはやれるところを見せたかったし、何としても連勝すると思いながら臨んだが非常に残念だった。今日も簡単なミスや攻撃の選択など、もったいない部分がたくさんあった。そこは悔やまれるところだが、その中でも最終クォーター途中までは良い形でできたと思うので、そこをプラスに考えて次に臨みたい」

谷口大智
「久しぶりにあれだけプレータイムをいただき、アクシデントもある中で自分の役割をしっかりと果たすという気持ちで試合に臨んだ。結果、負けてしまったので、そこだけは悔まれるところ。自分たちはなかなかホームゲームで勝てていないが、今やっているバスケットが正しいということを少しずつだが証明できていると思うので、(次節)ホームでファンの皆さんの前で勝ちたい」

■試合結果
2020-21シーズン第19節GAME2/1月31日/神奈川・横浜国際プール
●(5勝27敗/西地区10位)広島ドラゴンフライズ 74-80 横浜ビー・コルセアーズ(11勝21敗/東地区8位)〇
(1Q:17-14.2Q:19-16.3Q:25-26.4Q:14-24)

【スターター】
広島/朝山正悟、アイザイア・マーフィー、グレゴリー・エチェニケ、田中成也、荒尾岳
横浜/ロバート・カーター、レジナルド・べクトン、森川正明、アキ・チェンバース、生原秀将