◆今年はしっかりタイトルを獲りたい

——4チーム降格。五輪の中断期間もあって今季も過密日程になりますが、その中でチームとして心掛けることは?

 「タイトルはどのチーム、選手も掲げていかないといけない部分ですけど、いつも2チームのところが4チーム降格になるので、どのチームも勝ち点には相当シビアになってくると思います。1点の重み、勝ち点1の大事さがより出てくる中でも勝っていかなければならない。その意味では本当に厳しいシーズンですよね。昨年は先に失点したら逆転がないというデータもあったので、まずは追う展開にならないこと。追う展開になると違う労力も使うので、まずは先制点を取られない、というところがカギになるのかなと思います」

——そのためにはリスクを冒さずシステム変更をしないというのが普通だと思いますが、それでも変えてきたという部分で城福監督の意気込みを感じますか?

 「より高みを目指すという心意気を感じます。状況に応じて3バックと4バックを高い水準で変えることができれば大きなオプションになるので、高い水準でできるようになれば、またチームとしてのレベルも上がると思います」

——そういえば甲府から今津祐太選手が完全移籍加入しましたね。

 「僕は甲府には相当強い思い入れを持っていますからね。ゴロー(稲垣祥・名古屋)がいたときは(佐々木)翔と僕の3人で甲府会をやっていたんですけど、また新しいメンバーが来たので甲府会をしたいと思います。長沼洋一も山梨出身ですしね。ただ、このご時世なのでなかなか食事もできないので、そこは残念です」

——佐々木選手もいますし、わりとすんなりチームに馴染めそうですね。

 「でもコロナ対策で食事も個別、部屋も個室なので新加入選手にとっては、ワイワイできるような時間が少ないので難しい部分もあるとは思います。ただ彼の元気でポジティブな性格というのは試合や練習で出ているので、自分から発信する能力をどんどん出していけば周りを魅了するような魅力になると思います」

——食事にも気を使わないといけないキャンプなんですよね。

 「楽しさは半減しますけど、そこは仕方ないです。いろいろなものをガマンすることで、世間が少しでも良くなればと思っているので。コロナに感染しないよう、チームもいろいろと考えて対策をしてくれているので、自分たちもしっかりルールに従ってやるだけだと思います」

——では最後に今年の意気込み、チームの目標をお願いします。

 「タイトルから遠ざかっているので、今年はしっかり獲りたいと思います。個人としても、もう一回気合いを入れ直したいですね」

——我々としては一昨年のキャリアハイ以上の活躍を期待しています。

「あれ以上は無理だと思います(笑)。まあ、それは冗談として常に向上心を持って、元気に明るく楽しくやれればいいかなと思っています。一日一日を楽しみたいですね」