菊池涼介が開幕からハイペースでヒットを量産している。開幕戦でいきなり猛打賞(5打数3安打)を記録すると、そこからバットに火が点き、現在は9試合連続で安打を継続中だ。

4月5日現在で出塁率も5割と、2番打者として文句なしの働きを見せている菊池涼介選手。

 その内訳も圧巻だ。9試合中で猛打賞が3回、マルチヒットが4回。実に7試合で複数安打を記録している。4月2日、連続無失策記録が569で途切れたニュースが世間を騒がせたが、その裏では着々と安打を積み重ねた。39打数19安打、打率.487(4月5日現在)は両リーグを通じてもトップの数字である。

 河田雄祐ヘッドコーチがキーマンの一人として挙げていた菊池の復調は、覇権奪還を目指すチームにとっては何よりの追い風だ。最近は守備面がクローズアップされていたので、ここでは改めて菊池の連続試合安打に関する記録を取り上げてみたい。

 球団が持つ連続試合安打記録は髙橋慶彦氏が持つ33試合(1979年)で、この数字が日本記録であることも広く知られている。2位は2019年の5月1日から6月6日にかけて西川龍馬が記録した27試合。3位は1984年に山崎隆造氏がマークした26試合だ。

 以下、4位が小早川毅彦氏(1984年)の23試合。5位がルイス・ロペス氏(1997年)と菊池(2014年)の22試合。7位が菊池(2014年)とゲイル・ホプキンス氏(1976年)の21試合。9位が野村謙二郎氏(1994年)の20試合と続いている。

 菊池といえば25年ぶりのリーグ優勝を果たした2016年の最多安打(181安打)が記憶に新しいが、連続試合安打記録にも複数名を連ねる安打製造機でもある。上位打線の打率、出塁率がチームの得点を大きく左右するだけに、今後も菊池のバットから快音が響くことを望みたい。