◆チーム成績は堂林の状態次第!?

 それ以外の部分では、ベンチが早い段階で打順に変更を加えてきました。開幕当初はいわゆる“タナキク”が1番、2番に座っていましたが、現在は絶好調の菊池が1番を務めています。これは田中の復調待ちということもあるでしょうけど、そこは臨機応変に対応する形で問題ないでしょう。

 菊池に関しては2番という役割の中で、よくやっていたと思います。2番と違って1番は、ある意味では出塁することだけを考えれば良いわけですから、持ち味である積極的な打撃がより活きる打順です。1番が文句なしの活躍をしているので、今後はそこからの得点が最大の課題になるでしょう。

 もちろん得点力という部分では鈴木に本塁打が生まれていますし、これから一気に伸びる要素は十分にあります。1本目が出るまでが長かったですが、鈴木ほどの選手でも本塁打が出なければ気持ちの余裕がなくなってくるものです。不思議なもので一本出た途端に2発目、3発目が飛び出しました。ここから、さらに本塁打を積み重ねてほしいですね。

 少し心配なのが堂林の状態です。今季はまだ本塁打が出ていないですし、打率も低迷しています。開幕前の体調不良の影響があるのかは分かりませんが、堂林の状態次第でチームの成績も変わってくると思います。

 堂林の状態が上がってくると打線が活性化しますし、盗塁も見込めます。実際、昨季はチームトップの17盗塁を記録しているわけですから、早く復調して打線の爆発力を生み出してほしいです。

 今後に関しては各チームとも外国人選手が戻ってくることで、一回り目とは違って、またチーム編成にも変化が生じます。これまでは投手陣がチームを引っ張ってきましたが、外国人の打者を相手にするときは、また違ったプレッシャーが掛かってきます。これまでのような僅差のゲームでは投手陣の疲労度も増しますから、そこを軽減する意味でも打撃陣がしっかりとカバーしてほしいですね。