プロ3年目を迎えた林晃汰選手。将来の4番候補としての期待も大きい。

 6月10日時点でセ・リーグ5位、交流戦最下位と苦戦を強いられているカープ。コロナ禍による主力の大量離脱の影響が大きかったとはいえ、それ以前から特に「世代交代」の必要性は訴えられてきた。

◆血の入れ替えは不可欠

 2016~2018年にかけてセ・リーグ3連覇を果たした際にチームを牽引したのは“タナキクマル”こと田中広輔、菊池涼介、丸佳浩の同級生トリオだった。

 菊池は昨季、NPB初となる二塁手でのシーズン無失策、今季もコロナウイルス陽性判定での離脱こそあったがリーグの首位打者争いでトップを走るなど衰え知らずの活躍を見せているが、丸は2019年にFAで巨人へ移籍してトリオは解散。田中もここ数年は満足のいく数字を残せていない。また、同じく同学年の安部友裕も近年は出場機会を減らしている。

 強いチームであり続けるためには、新陳代謝、血の入れ替えは不可欠だ。

 特に、3連覇時のカープのように主力に同世代が固まっていると、そのしわ寄せは突然訪れる。過去2年、Bクラスに沈んでいる状況も、決して無関係ではないはずだ。

 しかし今季、苦しい戦いが続いているとはいえ、カープにとって後半戦、さらにはチームの将来に向けた明るい兆しも見えている。